TeRRA研究会

TeRRA研究会では、最終処分場浸出水を処理するにあたり、従来から行われている「凝集沈殿生物処理」に付加して行うダイオキシン類処理システムを開発しています。

研究目的

最終処分場浸出水に含有されるダイオキシン類(以下、DXNs)の毒性に対し、最終処分場近隣の住民の不安が高まり、行政においても環境基準値を1pg-TEQ/L、排水規制値を10pg-TEQ/Lと設定等DXNs排出に対する対策を開始しています。
浸出水に含有されるDXNsは最終処分場に搬入され埋め立てられる焼却炉飛灰に起因することが多く、最終処分場に持ち込まれるDXNsの低減および、流出するDXNsの分解・除去技術の確立が必要です。
そこで、研究会では、最終処分場浸出水に含有されるDXNsの分解に対し、紫外線・オゾン等の組み合わせ処理により発生する強力な酸化剤ヒドロキシラジカルの作用を利用した促進酸化法(AOP:Advanced Oxidation Process)の適用技術を開発することを目的としています。

研究組織

組織図

研究概要

本研究会では、最終処分場浸出水を処理するにあたり、従来から行われている「凝集沈殿生物処理」に付加して行うダイオキシン類処理システムを開発しています。

フロー 1:流下液膜反応型紫外線照射装置(UV-FF/O3装置)
浸出水(原水)を紫外線とオゾン(O3)の作用により直接処理し、排水処理施設に流入するダイオキシン類を低減させます。これにより処理水中におけるダイオキシン類を低減するだけでなく、生物処理工程から発生する汚泥に含有されるダイオキシン類も低減させることが可能となります。
フロー2:AOP併用型膜ろ過装置
浸出水を凝集沈殿生物処理により有機成分等を処理した後、紫外線とオゾンによりダイオキシン類を分解するとともに、膜分離装置により懸濁成分を除去し処理水に含有されるダイオキシン類を確実に低減します。
フロー3:光触媒型AOP装置
浸出水を凝集沈殿生物処理により有機成分等を処理した後、紫外線とオゾンによるダイオキシン類分解に加え、紫外線により活性化する光触媒の作用により処理水に含有されるダイオキシン類を確実に低減します。

※このページの情報は研究会設立時点のものです。

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