資源循環・環境制御システム研究所(略称:資環研)は廃棄物(ごみ)に関しての研究に長年携わっています。
日本でのごみの状況は、一般廃棄物(主に家庭から出るごみ)が年間 約5000万トン、産業廃棄物(産業活動で出るごみ)は約4億トンと世界の中で非常に多く出ている国になっており、このままでは、両方のごみともに近い将来、日本国内で埋め立て処分をする場所が無くなってしまいます。
現在、私たちの家庭から出る一般ごみは、各自治体の焼却工場で焼かれ、灰を最終処分場という施設に埋め立て処理をしていますが、あと14〜15年で埋め立てる場所が無くなる状況にあります。産業廃棄物にいたっては、あと3〜4年とも言われています。
埋め立て処分場を長く使ってゆくには、ごみをどう減らしてゆくか、リサイクルしてゆくか等、 3R:リデュース(減らす)、リユース(何度も使う)、リサイクル(再生使用する)が大変大切になります。
資環研はこのごみを安全に埋め立て処分する方法や、ごみの害をなくしたり、ごみをリサイクルして資源として活用できないか等、社会に実際に役立てる研究を行っています。
辞書には「日常生活や産業活動などによって排出され、廃棄される不用物」と書かれています。
ごみ、粗大ごみ、燃えがら、汚でい、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の死体、その他の汚物、または不要物であって固形状もしくは液状のものを「廃棄物」といいます。(ただし放射性物質及びこれによって汚染されたものを除きます。)
廃棄物は産業廃棄物と一般廃棄物に分かれています。
産業廃棄物とは事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃えがら、汚でい、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類等に代表される19種類を指します。一般廃棄物とは産業廃棄物以外の廃棄物をいいます。