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ISA(持続可能なアジア・イニシアティブ)整備構想に関する検討委員会の設立

上記は環境未来オフィスのHP上に掲載される「持続可能なアジア・イニシアティブ(Initiative of Sustainable Asia: ISA)」の入り口のデザインである。絵にあるように、日本はユーラシア大陸の東端(極東)に弓のように張り出し、遠く太平洋を越えて北米の北西太平洋地域につながり、東南アジアからの潮流が南西から流れ込む位置にある。北に韓国、ロシアのウラジオストーク、さらに中国の北東部と隣接している。その中で、福岡の位置、すなわち北部九州地域は環黄海の一領域を占め、2000年を越えて海峡を跨いで国家として大陸と交流してきた。この位置こそ、東アジアの大人口地域と最も近く、日本列島のアジアへの先端基地であったし、今後は東アジア経済圏の拠点として発展してゆくと予想される。そのような大きな経済発展を考えるとき、それに伴う「負の遺産」である環境問題が大きな影を落としてくることは自明であり、その意味から「持続可能性(サスティナビリティ)」の概念の理解とそれに伴う実践が必要となろう。
このような状況を踏まえ、文科省「平成21年度教育研究高度化のための支援体制整備事業」の基金を活用して、地域の産官学 代表者から構成される「福岡大学における持続可能なアジア研究院(Institute of Sustainable Asia: ISA)の整備構想」について提言するための「ISA整備構想に関する検討委員会」を立ち上げ議論した。その成果は報告書としてすでに昨年度に刊行された(委員名などは刊行物を参照)。提言は実質化されるべきものであり、大学院博士過程後期に関連のプログラムを考案し、試行する方向で検討に入った。



「サスティナビリティ学」プログラム概要

都市に内在する様々な問題を抽出し、政策と技術の融和を図りながら解決するための方法論を展開する。都市としては、アジアとその周辺(環太平洋)地域にある都市をターゲットにして、それらの連携を図りながら共通の問題点と地域特性を活用した都市の持続可能性を探る。 その中で、大きく進展する都市と過疎化する町村(都市周辺の町村)の融合も考えながら、相互にメリットが生じるような政策についてソフトとハードの両面から考察する。そのために、大学、大学院の教員、事務組織、学生、さらには地域産学官、市民が連携した教育研究システムを創成し、そこに結集した人材が、相互啓発の中で、人材育成とそれに基づく「まちおこし」を実践する。すなわち、理論と実践を両立させながら、地域が一体となってサスティナビリティ学の理念を追求する。この活動の中で、環太平洋地域のサスティナビリティ理念の実践において、リーダーシップを発揮している組織とパートナーシップを組み、国際的に情報交換を行いながら、相互啓発を図り、ひいては国際平和に貢献できるような学問大系を模索する。 国際的な連携に関しては、教育研究高度化す新支援事業で環境未来オフィスが立ち上げた「Partnerships of Sustainable Asia Pacific Rim (PSAP)組織を活用する。特に、国内における連携体制を強固にする目的で、NPO法人「FU-sus 21 (NPO法人福岡サスティナビリティ21)」を福岡大学環境未来オフィス発で設立した。北部九州地域には、これまで環境未来オフィスが築いてきた人脈が豊富であり、都市のサスティナビリティ学に関して、産学官連携の実践的教育研究を展開する下地が整った状況(例えば、Initiative of Sustainable Asia:ISA報告書に掲載)と言えよう。この人脈を活かしながら、教育研究プログラムを整備することが当面の課題となる。